ウォーターサーバーは常時通電して使う家電です。置き場所を決めるときは、寸法だけでなく「電源をどう取るか」も同時に考えておく必要があります。コンセントが遠いからと安易に延長コードを使うと、思わぬトラブルにつながることがあります。
この記事では、子育て家庭が気をつけたい電源まわりのポイントを整理します。置き場所そのものの選び方はウォーターサーバーはどこに置く?で解説しています。
まずは「コンセントが届く場所」から候補を絞る
置き場所を先に決めてしまうと、後から電源で困ることがあります。おすすめは、部屋のコンセント位置を書き出したうえで、その周辺から設置場所の候補を選ぶ順番です。
- 電源コードの長さを、候補機種の仕様で確認する
- コンセントの空き口がいくつあるかを数える
- そのコンセントを他の家電と共用していないかを見る
- コードが通り道を横切らない配置にできるか考える
特に子どもが歩き回る家庭では、床を横切るコードはつまずきの原因になります。コードを引っ張って本体が動く、あるいは倒れるリスクもあるため、壁沿いに収まる配置を優先しましょう。
延長コード・電源タップを使うときの注意
やむを得ず延長コードを使う場合は、次の点を確認してください。
- 定格容量を超えない:電源タップには使用できる合計の容量が定められています。表示を確認し、超えないようにします
- いわゆるたこ足配線にしない:タップにタップを重ねてつなぐ使い方は避けます
- コードを束ねたまま使わない:巻いた状態のまま通電すると熱がこもりやすくなります
- 家具の下敷きにしない:踏まれたり挟まれたりすると被覆が傷みます
- ほこりをためない:差込口にほこりと湿気がたまると発熱の原因になります
ウォーターサーバーは温水を作るために電力を使う時間帯があります。同じタップで電子レンジや電気ケトル、ドライヤーなど消費電力の大きい家電を同時に使うのは避けたほうが安心です。
洗面所・脱衣所に置く場合の追加確認
洗面所や脱衣所は省スペースで動線もよい反面、電源面では注意が必要です。洗濯機や乾燥機、ドライヤーと同じ回路を使っていることがあり、同時使用でブレーカーが落ちる可能性があります。また、水はねや湿気が差込口に入らない位置かどうかも確認しましょう。
子どものいたずら対策も電源まわりから
ハイハイやつかまり立ちの時期は、コンセントやプラグに手が伸びます。次のような対策が現実的です。
- 本体の背面側にプラグが来るように配置し、直接触れにくくする
- コードは結束バンドやコードカバーでまとめ、たるみを減らす
- 使っていない差込口はカバーでふさぐ
- プラグを抜き差しする様子を、子どもの前で繰り返さない
本体側の安全対策についてはチャイルドロックとやけど対策の記事もあわせてご覧ください。
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実質コストで比較したランキングを見る電気代とエコモードの関係
電源まわりを考えるときには、電気代も気になるところです。多くの機種にはエコモードや省エネ機能が搭載されていますが、機能の有無だけでなく、実際の生活で使うかどうかが効いてきます。夜間に自動で温水の保温を弱める機能などは、就寝時間が決まっている家庭ほど効果を実感しやすいでしょう。
電気代の考え方はウォーターサーバーの電気代の記事で、月額料金や水代を含めた総額の見方は実質コストの記事で解説しています。
電源を切ってよい場面・切らないほうがよい場面
節電のために電源を抜きたくなることがありますが、ウォーターサーバーは常時通電を前提とした設計の機種が多く、頻繁に切ると衛生面や機器への負担につながることがあります。
- 切ってよい場面:本体の移動や掃除、水抜き、長期の不在時(説明書で認められている場合)
- 切らないほうがよい場面:短時間の外出や就寝時など、日常の節電目的
日常的な節電はエコモードなど、機種に用意された機能で行うのが基本です。長期の旅行や帰省で数日以上使わない場合の扱いは、機種によって指示が異なるため、必ず説明書を確認してください。
停電のあとに確認すること
停電から復旧したときは、すぐに元どおりになるわけではありません。
- プラグやコンセントが濡れていないかを確認してから通電する
- 冷水・温水が適温になるまで時間がかかることを見込む
- 常温になっていた水は、飲用に使う前に状態を確かめる
- 本体がずれていないか、水平かを確認する
停電・断水時にどこまで使えるかは停電・断水時の記事で解説しています。
また、コンセントまわりは定期的に点検しておきたい場所です。半年に一度ほど、プラグを抜いて差込口のほこりを拭き取り、プラグの刃に変色や焦げがないかを確認しましょう。本体を動かして掃除したあとは、プラグが根元まで確実に差し込まれているかも確かめてください。
ほこりと水分による発火(トラッキング現象)を防ぐ
コンセントに差し込んだプラグの周辺にほこりや水分が付着すると、プラグの刃の間で火花放電がくり返され、その部分が炭化して電気を通しやすくなり、やがて出火することがあります。これはトラッキング現象と呼ばれるもので、製品評価技術基盤機構(NITE)が再現実験の映像を公開して注意を呼びかけています。
ウォーターサーバーは水を扱う家電で、しかも一度設置すると数年単位でプラグを差したままにすることが多い機器です。家具の裏や壁ぎわに押し込まれて、ほこりがたまっても気づきにくい位置に置かれがちという点でも、注意しておきたい対象といえます。
掃除をするときの手順
NITEの注意喚起では、コンセントやプラグを定期的に掃除することがすすめられています。作業をするときは次の順番で進めると安全です。
- まず本体の電源を切り、プラグをコンセントから抜く
- プラグの刃と刃の間、コンセント側の差し込み口の周囲を乾いた布でから拭きする
- 水拭きや洗剤は使わず、湿ったまま差し込まない
- 刃が変形していないか、コードの根元が傷んでいないかを目で確認する
- しっかり奥まで差し込み、隙間が空かない状態に戻す
ウォーターサーバーは本体が重く、床置き型では一人で動かしにくいことがあります。無理に引きずると床を傷めたり、水がこぼれたりするため、水抜きの要否も含めて取扱説明書を確認してから作業してください。
点検したいタイミング
決まった頻度が定められているわけではありませんが、フィルター交換やボトル交換など、もともと定期的に行う作業とセットにしておくと忘れにくくなります。模様替えや大掃除でサーバーを動かしたときも、戻す前にプラグまわりを見ておくとよいタイミングです。
水がかかりやすい場所に置くときの注意
NITEは、水槽の近くなど水分が付着しやすい場所ではコンセントやプラグが濡れないようにするよう促しています。ウォーターサーバーの場合は、ボトル交換時にこぼれた水、給水時のしずく、本体まわりの結露が想定される場面です。
コンセントをサーバーの真下や真後ろの低い位置に置かざるを得ないときは、水が流れ落ちる経路にプラグが来ていないかを確認しておきましょう。結露が起きやすい条件や対処については、ウォーターサーバーの水漏れ・結露はなぜ起きる?原因と家庭でできる対処で整理しています。
ほかの家電と同じ回路で使うときに考えること
延長コードや電源タップには、それぞれ使える電力の上限(定格容量)が本体やパッケージに表示されています。合計がこの表示を超えないように使うことが基本で、超えた状態で使い続けると発熱の原因になります。
ウォーターサーバー自体の消費電力は機種によって異なり、また温水を沸かしている間と保温している間でも変わります。正確な数値は各機種の仕様欄で確認してください。実際の電気代の考え方はウォーターサーバーの電気代は高い?月額の相場と節約のコツにまとめています。
とくに注意したいのが、電子レンジ、電気ケトル、ドライヤー、洗濯乾燥機など、短時間に大きな電力を使う家電と同じタップにまとめてしまうケースです。キッチンや洗面所は、もともとこうした家電が集中しやすい場所でもあります。ウォーターサーバーは単独でコンセントに挿すのがいちばん確実です。
アース線が付いている機種の扱い
機種によっては、電源プラグとは別にアース線が付いていることがあります。アース端子付きのコンセント(洗面所や台所に設置されていることが多いタイプ)があれば、そこに接続します。
アース端子のあるコンセントが近くにない場合、どう扱うかは機種の指示によって異なります。取扱説明書に従うのが原則で、判断に迷うときは自己流で処理せず、契約先のサポート窓口に問い合わせてください。設置作業を業者が行う場合は、その場で相談できます。
電源を起点に置き場所を決めるという考え方
ここまで見てきたとおり、電源の条件は置き場所の自由度をかなり左右します。逆にいえば、置き場所の候補を先に決めてから電源を無理やり引っぱるより、コンセントの位置から候補を絞るほうが、あとで困りにくくなります。
部屋別のメリットとデメリット、必要なスペースの測り方はウォーターサーバーはどこに置く?設置場所の選び方と必要スペース・安全対策で詳しくまとめています。賃貸で配線やコンセントの位置に制約がある場合は、賃貸マンションでウォーターサーバーは置ける?工事・原状回復・搬入の注意点もあわせてご覧ください。
工事不要で設置できるかどうかは、機種のタイプによっても変わります。浄水型・水道直結タイプの選び分けは浄水型・水道直結カテゴリで比較できます。
まとめ
ウォーターサーバーの電源は、コンセントが直接届く場所に置くのが基本です。延長コードを使う場合は定格容量を守り、たこ足配線や束ねたままの使用は避けましょう。コードが通り道を横切らない配置にしておくと、つまずきや本体の転倒も防げます。置き場所を決める段階で電源を一緒に考えておくことが、いちばんの近道です。
機種ごとの比較はウォーターサーバー比較ランキングにまとめています。
よくある質問
ウォーターサーバーの電源プラグは、抜き差ししても大丈夫ですか?
掃除や模様替えのために一時的に抜くことは想定されていますが、頻繁な抜き差しはプラグやコードの傷みにつながります。また電源を切ると温水が冷め、再加熱に時間と電力がかかります。長期間家を空けるときの扱いは機種ごとに案内が異なるため、取扱説明書やサポート窓口で確認してください。
延長コードは絶対に使ってはいけないのですか?
一律に禁止されているわけではありませんが、機種によっては取扱説明書で使用を避けるよう案内されている場合があります。まずはご自身の機種の記載を確認してください。使う場合は定格容量の範囲内で、たこ足配線にせず、コードを束ねたまま使わないことが基本です。
コンセントが遠いときは、どうすればいいですか?
まずは置き場所の候補を見直すのがおすすめです。同じ部屋の中でも、家具の配置を少し変えるだけでコンセントに届くことがあります。どうしても届かない場合は、コードが通り道を横切らない経路を確保できるかどうかが判断の分かれ目になります。
プラグが熱を持っているのですが、故障でしょうか?
使用中にプラグやコードが明らかに熱い、焦げたようなにおいがする、変色しているといった場合は、使用を中止してプラグを抜き、契約先のサポート窓口に連絡してください。自分で分解したり修理したりしないでください。
赤ちゃんや幼児がコードを触ってしまいます。対策はありますか?
コードが床を横切らない配置にする、家具の裏を通す、コードカバーでまとめるといった方法が考えられます。本体側のいたずら対策とあわせて考えると効果的で、ウォーターサーバーのチャイルドロックは必要?子どものやけど対策で機能面を整理しています。
参考
- 製品評価技術基盤機構(NITE)「コンセント『1.トラッキング現象によるコンセントの発火』」 https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/2022022401.html
- 製品評価技術基盤機構(NITE)「テーブルタップ・延長コード『1.トラッキング現象で発火』」 https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/01070101.html

