ウォーターサーバー選びで最初にぶつかるのが、天然水を届けてもらう宅配型にするか、水道水を浄水して使う浄水型にするかという分かれ道です。当サイトのランキングでは、宅配の天然水としてふじざくら命水を、浄水型の定額としてエブリィフレシャスを上位に挙げています。
実質月額はふじざくら命水が約4,300円、エブリィフレシャスが3,300円。月1,000円ほどの差がありますが、この差は「水そのものの違い」と「備蓄になるかどうか」の対価だと考えると理解しやすくなります。この記事では、子育て家庭がどちらを選ぶべきかを条件別に整理します。
条件を並べて比較する
当サイトのランキングページに掲載している条件は次のとおりです。
| 項目 | ふじざくら命水 | エブリィフレシャス |
|---|---|---|
| タイプ | 天然水・宅配 | 浄水型・定額 |
| 実質月額 | 約4,300円 | 3,300円(使い放題) |
| 契約期間 | 2年 | 3年 |
| 解約金 | 14,300円(2年未満) | 40,000円(3年未満) |
| 特徴 | ミルクに安心の富士山天然水・産直価格、備蓄水としても使える宅配型 | 使い放題の定額、ボトル交換なし・工事不要で賃貸OK |
※実質月額・解約金は当サイトのランキングページ掲載値です。最新の料金や仕様は各公式サイトでご確認ください。
料金だけを見れば浄水型が有利です。ただし宅配型には、浄水型が構造的に持てない強みがあります。それが備蓄と水質です。
分かれ目その1:断水したときに水があるか
浄水型は水道水を使う仕組みのため、断水すると水を出せません。これは避けられない構造上の制約です。
一方、宅配型はボトルが家にある状態なので、そのまま備蓄になります。ふじざくら命水も「備蓄水としても使える宅配型」と位置づけられています。
農林水産省の「災害時に備えた食品ストックガイド」では、災害発生からライフライン復旧まで1週間以上を要するケースが多いことを踏まえ、最低3日分から1週間分を人数分そろえておくことが望ましいとされています。乳幼児がいるご家庭では、この備えを日常の中で自然に確保できるかどうかは無視できない論点です。
防災の観点からの選び方はウォーターサーバーの水は災害時の備蓄になる?防災視点での選び方で詳しく解説しています。
分かれ目その2:水そのものにこだわるか
ふじざくら命水は富士山の天然水で、赤ちゃん向けの軟水である点を打ち出しています。ミルクの調乳に使う水の硬度を気にされるご家庭にとっては、これが選択理由になります。
浄水型は水道水をフィルターに通す仕組みなので、もとの水は地域の水道水です。安全性の面で問題があるわけではありませんが、「天然水の味や成分を選びたい」という要望には応えられません。
水の種類による違いは軟水・RO水・天然水の違いとは|赤ちゃんや子どもに安心なお水の選び方で整理しています。
宅配型の負担:受け取りとボトルの置き場所
宅配型を選ぶ場合、避けて通れないのが受け取りです。定期的にボトルが届くため、不在がちなご家庭では日程調整が必要になります。旅行や帰省で長期間家を空けるときは、配送のスキップや休止の手続きも発生します。
また、届いたボトルを置いておく場所も要ります。ストックを何本抱えるかによって、必要なスペースは変わります。
受け取りの負担を減らす工夫は宅配水の受け取りが負担なときは?置き配・不在時の対応と受け取り不要という選択肢にまとめています。
条件別のおすすめ:どちらを選ぶべきか
ふじざくら命水が向いているご家庭
- 防災の備えを兼ねたい
- ミルクの調乳に使う水の質にこだわりたい
- 在宅していることが多く、受け取りに困らない
- ボトルを保管するスペースがある
水質と備蓄の両方を取りにいけるのが宅配型の強みです。解約金についての口コミ分析はふじざくら命水は解約金が高い?「やめた」の声とデメリットを口コミ分析で検証で確認できます。
エブリィフレシャスが向いているご家庭
- 受け取りやボトルの保管をなくしたい
- 毎月の負担を抑えたい
- 家族が多く、水をたくさん使う
- 留守がちで、宅配の日程調整が負担
使い放題の定額なので、使用量が多いほど1杯あたりの単価が下がります。ボトル交換の重労働がない点も、子育て中には実務的なメリットです。
わが家に合うウォーターサーバーを探すなら
実質コストで比較したランキングを見る両方の弱点を補う考え方
どちらか一方に決めきれない場合、浄水型を選んだうえで、ペットボトルの水を数本だけ備蓄しておくという折衷案があります。日常の水は浄水型で安く済ませ、防災の穴だけを別に埋める形です。
逆に宅配型を選ぶなら、受け取りの負担を減らす工夫をあらかじめ組み込んでおくとよいでしょう。配送サイクルを長めに設定する、置き配に対応しているか確認するなどの方法があります。
宅配水と浄水型の全体的な違いは浄水型と宅配水の違いを徹底比較|子育て家庭にはどっちが向いてる?で扱っています。
月1,000円の差を、年数で見てみる
実質月額の差は約1,000円です。1年で約12,000円、3年で約36,000円になります。この金額を高いと見るかどうかは、備蓄と水質にどれだけの価値を置くかによります。
たとえば、防災用のペットボトルの水を別に買って備蓄する場合、その費用と保管スペースが別途かかります。宅配型はそれを日常の中で兼ねられるため、単純な月額差だけで損得を判断すると実態からずれることがあります。
逆に、すでに防災用の備蓄を別で確保しているご家庭であれば、宅配型の強みの一つは重複します。その場合は浄水型のほうが合理的です。
ボトル交換という作業をどう見るか
宅配型では、水がなくなるたびにボトルを持ち上げて交換する作業が発生します。妊娠中や、抱っこの機会が多い時期には、この重さが負担になることがあります。
機種によってはボトルを下部に収納する設計もあり、持ち上げる高さを抑えられます。ただし交換作業そのものがなくなるわけではありません。
負担を減らす選び方はウォーターサーバーのボトル交換は大変?重さの負担を減らす選び方と子育て家庭の工夫で解説しています。浄水型を選べばこの作業自体が発生しないという点は、判断材料として大きいはずです。
注文ノルマの有無も確認しておく
宅配型では、一定期間内に決められた本数を注文する仕組みが設けられていることがあります。家族の人数に対して水の消費が少ないご家庭では、使い切れずに余ってしまうこともあります。
浄水型は水道水を使うため、こうしたノルマは発生しません。使う量が読みにくいご家庭にとっては、この違いは意外と効いてきます。
消費量の目安についてはウォーターサーバーの注文ノルマとは?子育て家庭の水の消費量目安と無理なく続けるコツをご覧ください。
2社にしぼる前に選択肢を広げたい場合は、宅配水・天然水カテゴリと浄水型・水道直結カテゴリでそれぞれのタイプの条件を比べられます。実質コスト順の一覧はウォーターサーバー比較ランキングにまとめています。
まとめ
ふじざくら命水は実質月額約4,300円と高めですが、富士山の天然水であること、そしてボトルが備蓄になることが強みです。エブリィフレシャスは3,300円と安く、受け取りやボトル保管の手間がありません。
防災と水質を重視するなら宅配型、手間とコストを重視するなら浄水型。月1,000円ほどの差を、備蓄と水質にいくら払えるかという問いに置き換えると判断しやすくなります。
よくある質問
浄水型でも防災の備えはできますか?
サーバー自体は断水時に使えませんが、別途ペットボトルの水を備蓄しておけば対応できます。日常の水と備蓄を分けて考える方法です。
天然水のほうがミルク作りに向いていますか?
硬度の低い軟水はミルクに使いやすいとされていますが、浄水型の水が使えないわけではありません。調乳の方法については各メーカーの案内と、かかりつけの医療機関の指示を優先してください。
宅配型は配送を止められますか?
多くのサービスで配送のスキップや休止に対応しています。ただし申し込みには締め切りがあり、休止手数料が発生する場合もあるため、規約の確認が必要です。
解約金はどちらが軽いですか?
当サイト掲載値では、ふじざくら命水が14,300円(2年未満)、エブリィフレシャスが40,000円(3年未満)です。金額だけを見れば前者のほうが軽くなっています。

