ウォーターサーバーで床がへこむ・傷つくのを防ぐには?マット選びと設置の工夫

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ウォーターサーバーで床がへこむ・傷つくのを防ぐには?マット選びと設置の工夫

ウォーターサーバーを設置してしばらく経ってから、本体をどけたときに床のへこみや変色に気づく方がいます。特にクッションフロアや柔らかい素材のフローリング、畳の上では跡が残りやすくなります。賃貸にお住まいの場合は、退去時のことも気になるところです。

この記事では、床に跡がつく原因と、家庭でできる対策を整理します。

目次

なぜ床に跡がつくのか

原因は大きく3つに分かれます。

  • 荷重の集中:本体の脚や底面の狭い面積に重さが集中し、床材が押しつぶされます
  • 長期間の静置:同じ位置に置き続けることで、床材が元に戻らなくなります
  • 水分:結露や水はねが床材にしみ込み、変色やふくらみの原因になります

宅配水タイプはボトルをセットすると重量が増すため、荷重の集中が起きやすくなります。浄水型でもタンクを満たせばそれなりの重さになります。いずれにしても「重い家電を長期間置く」という前提で考えておくのが安全です。

マットを敷いて荷重を分散させる

もっとも手軽で効果があるのが、本体の下に敷き物を入れる方法です。選ぶときのポイントは次のとおりです。

  • ある程度の硬さがあるもの:やわらかすぎると荷重が分散せず、逆に沈み込みます
  • 本体より少し大きいサイズ:水はねや結露も受け止められます
  • 水を吸いにくい素材:布製よりも樹脂やゴム系のほうが手入れが簡単です
  • 滑りにくい表面:本体がずれると転倒の原因になります

洗濯機用の防水パンや冷蔵庫用のマットが流用できる場合もあります。厚みのある板を先に敷き、その上に薄いマットを重ねると、硬さと防水の両方を確保しやすくなります。

床材別に気をつけたいこと

床材起きやすいこと対策の方向性
クッションフロアへこみが残りやすい硬めの板で荷重を広く分散させる
フローリング跡・変色・水じみ防水性のあるマットを敷き、水はねをすぐ拭く
深いへこみ・湿気によるカビ直置きを避ける。可能なら別の場所を選ぶ
カーペット沈み込みで本体が傾く硬い板を敷いて水平を確保する

結露と水はねへの備え

床の変色は、重さよりも水分が原因のことがあります。冷水を作る機種では、季節や湿度によって本体の周囲に結露が出ることがあります。また、コップに注ぐときの水はねや、受け皿にたまった水があふれることもあります。

  • 受け皿にたまった水は、こまめに捨てて拭く
  • 本体の周囲に水滴がないか、週に一度は確認する
  • 湿気がこもりやすい場所では、風通しを意識した配置にする

水漏れや結露の原因については水漏れ・結露のトラブル記事で詳しく解説しています。

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賃貸で気をつけたいこと

通常の生活でつく程度の跡は経年変化として扱われることが多いものの、判断は契約内容によって異なります。心配な場合は、設置前に床の状態を写真で残しておくと、退去時の説明がしやすくなります。定期的に本体を少しずらして、跡の状態を確認しておくのもおすすめです。

賃貸での設置全般については賃貸マンションでの設置の記事にまとめています。

へこみができてしまったときにできること

すでに跡がついてしまった場合でも、床材によっては時間の経過とともに戻ることがあります。

  • 本体を別の場所に移し、しばらく荷重をかけずに様子を見る
  • 畳やカーペットの毛足は、蒸気や水分で戻ることがあります(床材の指定を確認してから行います)
  • クッションフロアの深いへこみは戻りにくいため、まずは荷重を分散させて悪化を防ぎます
  • 変色や水じみは自己判断で薬剤を使わず、床材の説明書や管理会社に相談します

無理にこすったり、熱を加えたりすると、かえって傷みが広がることがあります。素材が分からない場合は、目立たない場所で試してから進めてください。

設置前にやっておきたい記録

特に賃貸では、設置前後の状態を残しておくことが後々の安心につながります。手間は数分で済みます。

  • 設置予定場所の床を、明るいところで写真に撮る
  • すでにある傷や汚れがあれば、その部分も撮っておく
  • 撮影日が分かるようにしておく
  • 敷いたマットの種類もメモしておく

あわせて、半年に一度ほど本体を少し動かし、床の状態を確認する習慣をつけておくと、変化に早く気づけます。ボトルの補充やお手入れのタイミングにまとめて行うと、負担になりません。

敷き物を使うときの落とし穴

マットを敷けば安心とは限りません。次のような使い方は、かえってトラブルの原因になります。

  • やわらかいマットだけを敷く(沈み込んで本体が傾くことがあります)
  • マットのサイズが小さく、脚の一部がはみ出している
  • マットの下に水がしみ込んだまま気づかない
  • 滑りやすい素材で、本体が少しずつ動いてしまう

敷いたあとは、本体を軽く押してぐらつきがないかを確認しましょう。半年に一度はマットをめくり、下の状態も見ておくと安心です。

原状回復の考え方を国のガイドラインで確認する

賃貸で床の跡が気になる場合、退去時にどこまで請求されるのかが不安の中心だと思います。ここは感覚で判断せず、国が示している考え方を押さえておくと見通しが立てやすくなります。なお当サイトは法律の専門家ではないため、個別の判断は契約内容を確認したうえで管理会社や相談窓口にご確認ください。

国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、原状回復を「賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損を復旧すること」と定義しています。

そのうえで、経年変化や通常の使用による損耗等の修繕費用は賃料に含まれるものとされています。令和2年4月に施行された改正民法でも、通常損耗や経年変化について賃借人が原状回復義務を負わないことが明文化されました。

つまり、原状回復とは借りた当時の状態に戻すことではない、という点がガイドラインで明確にされています。

マットを敷くことはどう位置づけられているか

国土交通省がガイドラインの補足として公表している参考資料では、入居中のキズや汚れの発生を減らすための工夫として、管理業者が入居者にお願いしている取扱いの例が紹介されています。そのなかに「家具・本棚等を設置する場合は、床のへこみ等を防止するためマット等を敷く」という項目が挙げられています。

ただし同じ資料には、これらの内容を実施していないことが必ずしも善管注意義務違反に当たるわけではない、という但し書きも添えられています。マットを敷くことは推奨される工夫ではあるものの、敷かなかったこと自体が直ちに賃借人の責任になるという整理ではない、ということです。

とはいえ、跡が残らないに越したことはありません。マットは、退去時の交渉材料というより、日々の安心のために敷いておくものと考えるとちょうどよい距離感です。

結露や水こぼしを放置した場合は扱いが変わる

注意したいのは、水まわりの放置です。ガイドラインでは、結露が発生しているにもかかわらず貸主に通知もせず、拭き取るなどの手入れを怠って壁等を腐食させた場合は、通常の使用による損耗を超えると判断される場合が多いとされています。

床についても同様で、飲み物等をこぼすこと自体は通常の生活の範囲と考えられるものの、その後の手入れを怠ったことにより発生・拡大したシミやカビは、通常の使用による損耗を超えると判断される場合が多いとされています。

ウォーターサーバーは、結露も水こぼしも起こりうる家電です。跡がつくかどうかより、濡れたまま放置しないことのほうが、原状回復の観点では影響が大きいといえます。結露そのものの対処はウォーターサーバーの水漏れ・結露はなぜ起きる?原因と家庭でできる対処にまとめました。

入居時と退去時の記録が効く理由

国土交通省の参考資料では、原状回復に関するトラブルの大きな原因の一つとして、入居時にあった損耗かどうか、損耗がいつ発生したのかといった事実関係が判然としないことが挙げられています。契約期間が長くなるほど、当事者の記憶もあいまいになります。

そのため、入居時に物件の状況を十分に確認して確認リスト等に記録しておくこと、入居中に生じた損耗かどうかを判断するための客観的な証拠として入居時に写真を撮影しておくことが有効だとされています。退去時も、賃借人と管理会社等が一緒に部屋の点検・確認を行い、認識を共有することが大切だとされています。

サーバーを置く前に床を撮っておくという習慣は、この考え方にそのまま当てはまります。数分の作業で、後から証明できる材料が残ります。

床が濡れた・傷んだときに自分で直さない

参考資料では、賃貸住宅に修繕の必要が生じた場合、賃借人の責任の有無にかかわらず管理会社等に通知する義務があるとされています(民法615条)。水漏れ等を知らせずに被害を拡大させた場合には、損害賠償を請求される可能性があるとも記されています。

また、賃貸住宅は貸主が所有する資産であるため、賃借人が無断で修繕を行った場合は退去時のトラブルにつながる可能性があるとされています。床にへこみや変色を見つけたときは、自分で補修材を使う前に、まず連絡するのが手順です。

賃貸での設置にまつわる確認事項は賃貸マンションでウォーターサーバーは置ける?工事・原状回復・搬入の注意点で整理しています。

マットのサイズと厚みをどう決めるか

マットは敷けばよいというものではなく、サイズと厚みの選び方で効果が変わります。目安になる考え方を挙げます。

  • 本体の設置面より一回り大きいものを選ぶ。荷重は脚の位置に集中するため、四隅がマットからはみ出さないことが基本です
  • ボトル交換や給水時にこぼれた水を受けられる広さがあると、床への影響を減らせます
  • 厚みがありすぎると本体がわずかに沈み、水平が保ちにくくなることがあります。ぐらつきが出ないか設置後に確認してください
  • 透明・半透明のものは床の状態を見たまま確認できるため、定期点検がしやすくなります
  • 滑りにくい素材は転倒防止の面でも役立ちますが、固定器具の代わりにはなりません

本体の重さは機種によって差があり、水が入った状態ではさらに増えます。正確な数値は各機種の仕様欄で確認してください。重さと設置面の関係は卓上型と床置き型どっちがいい?子育て家庭のウォーターサーバー選びでもふれています。

ボトルを載せないタイプなら、本体そのものの重さを抑えやすくなります。浄水型・水道直結カテゴリで条件を比べられます。

まとめ

床のへこみや傷は、荷重の集中・長期間の静置・水分の3つが主な原因です。硬めで防水性のあるマットを敷き、水はねや結露をこまめに拭き取ることで、多くのトラブルは避けられます。畳やカーペットの上は特に注意が必要なため、可能であれば設置場所そのものを見直すことも検討してみてください。

置き場所の選び方はウォーターサーバーはどこに置く?、機種の比較はウォーターサーバー比較ランキングをご覧ください。

よくある質問

ウォーターサーバーのへこみは退去時に請求されますか?

国土交通省のガイドラインでは、経年変化や通常の使用による損耗の修繕費用は賃料に含まれるものとされ、賃借人は原状回復義務を負わないとされています。一方で、故意・過失や善管注意義務違反による損耗は賃借人負担です。実際の判断は契約内容や物件の使用状況によって個別に決まるため、請求内容に疑問があれば内訳を確認してください。

マットを敷いていなかったら不利になりますか?

国土交通省の参考資料では、マット等を敷くことは管理業者が入居者にお願いしている工夫の例として挙げられていますが、実施していないことが必ずしも善管注意義務違反に当たるわけではないと明記されています。

請求額に納得できないときはどうすればいいですか?

まず管理会社等に請求内容の内訳や、経過年数を判断するための設備の交換時期について根拠を確認することが大切だとされています。話し合いで解決しない場合の手段として、少額訴訟や民事調停、ADRなどがあります。消費者ホットライン(188)で相談窓口を案内してもらうこともできます。

カーペットや畳の上に置いても大丈夫ですか?

やわらかい床材は荷重が一点に集中しやすく、跡が残りやすくなります。また水平が保ちにくいため、動作音や転倒のリスクにも関わります。硬く平らな板などを介して荷重を分散させる方法が考えられますが、本体が不安定にならないことを優先してください。

マットの下にほこりや湿気がたまりませんか?

たまることがあります。半年に一度など、定期的に本体を少し動かして床とマットの状態を確認する習慣をつけておくと安心です。ボトル交換やフィルター交換のタイミングに合わせると、手間になりにくくなります。

参考

  • 国土交通省「『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』について」 https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000020.html
  • 国土交通省「『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』に関する参考資料」 https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001611293.pdf

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この記事を書いた人

水が美味しい田舎出身の30代男性。ミネラルウォーターより美味しい水道水を飲んで育ったことで、東京に住んでから水に並々ならぬこだわりを持つように。ペットボトルの水は「いろはす」派。たまに健康に気遣ってシリカ入りの水を飲むことも。

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