ウォーターサーバーの導入を検討するとき、意外と気になるのが「稼働音」です。特に赤ちゃんがいるご家庭では、「夜中の授乳のときにうるさくない?」「せっかく寝かしつけたのに音で起きてしまわない?」と心配になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ウォーターサーバーからどんな音がするのか、音が気になりやすい環境、そして音を抑えるための設置の工夫や機種選びのポイントを整理します。
ウォーターサーバーからどんな音がする?
ウォーターサーバーは、冷水・温水を一定の温度に保つために本体内部で機械が動いています。主な音としては、次のようなものがあります。
- 冷却時のコンプレッサーやファンの音(冷蔵庫に近い「ブーン」という低い音)
- 温水を沸かし直すときの音(「コポコポ」というお湯が動くような音)
- 給水時のポンプの動作音や、ボトル内に空気が入る「ゴボッ」という気泡音
- 浄水型・水道直結型では、タンクに水をくみ上げるときの動作音
いずれも常に鳴り続けるわけではなく、温度を保つために断続的に動くのが一般的です。日中の生活音の中ではほとんど気にならない程度でも、静かな夜には耳につくことがあります。
音が気になりやすいのはどんなとき?
同じサーバーでも、環境によって音の感じ方は大きく変わります。次のような条件では音が気になりやすい傾向があります。
- ワンルームや1LDKなど、サーバーと寝る場所が近い間取り
- 本体が壁や家具にぴったり接していて、振動が伝わりやすい
- 床がやわらかい・不安定で、本体がわずかに傾いている
- 深夜や早朝など、周囲がとても静かな時間帯
逆にいえば、設置場所や置き方を工夫するだけで、体感の音はかなり変わる可能性があります。
赤ちゃんの睡眠への影響は?
ウォーターサーバーの稼働音は、冷蔵庫やエアコンと同じような「生活音」の範囲に収まることがほとんどです。赤ちゃんは意外と生活音の中でも眠れるものですが、音への敏感さには個人差があります。寝かしつけ直後のわずかな物音で起きやすいタイプの赤ちゃんであれば、寝室とサーバーの距離をとるのが現実的な対策です。
一方で、夜間の授乳や調乳でサーバーを使う場合、寝室から遠すぎると移動が負担になります。「音が届きにくく、それでいて夜のお世話動線からも遠すぎない場所」を意識してみると、バランスが取りやすくなります。
わが家に合うウォーターサーバーを探すなら
実質コストで比較したランキングを見る音を抑える設置の工夫
- 壁や家具から数センチ以上離して置き、振動や反響を減らす
- 本体が水平になるように設置し、ガタつきをなくす
- 市販の防振マットを下に敷いて、床への振動を和らげる
- 寝室やベビーベッドの近くを避け、リビングやキッチン寄りに置く
設置場所の考え方は、ウォーターサーバーの設置場所の選び方の記事でも詳しく紹介しています。子育て家庭ならではの安全面のポイントもあわせて確認してみてください。
機種選びでチェックしたいポイント
音が気になりそうなご家庭では、機種選びの段階で次の点を確認しておくと安心です。
- 「静音設計」をうたっているモデルかどうか
- 実際に使っている人の口コミで、夜間の音についての評判はどうか
- ボトルの位置(足元交換タイプなどは気泡音の出方が異なる場合がある)
- 設置予定の場所とサイズが合っているか(無理に狭い場所に置くと振動が伝わりやすい)
音の感じ方は主観によるところも大きいため、「静か」と書かれていても環境によって印象は変わります。迷ったときは、お試しキャンペーンや短期利用の仕組みがあるサービスを検討するのも一つの方法です。
浄水型と宅配水で音の傾向は違う?
浄水型・水道直結型は、タンクへ水をくみ上げるポンプの動作音が特徴ですが、動くのは給水のタイミングに限られます。一方の宅配水型は、ボトルから水が落ちるときの気泡音と、冷却用コンプレッサーの音が中心です。どちらのタイプが静かとは一概には言えず、同じタイプでも機種による差や設置環境による差のほうが大きいと考えておくとよいでしょう。
夜間モード・エコモードも活用したい
機種によっては、照明を消したり加熱の頻度を抑えたりする「エコモード」「スリープ機能」が搭載されていることがあります。夜間に加熱の回数が減れば、お湯の沸き上げにともなう音も減らしやすくなります。こうした機能は電気代の節約にもつながるため、搭載の有無や動作の仕組みを、契約前に公式サイトなどで確認しておくのがおすすめです。
「モーター音がうるさい」と感じたときの確認手順
使い始めてから「思っていたより音が大きい」と感じた場合でも、故障とは限りません。設置の状態が原因で音や振動が大きく伝わっているケースもあるため、メーカーへ連絡する前に次の順番で確認すると、原因を切り分けやすくなります。
1. 本体が水平に置けているかを確かめる
本体がわずかに傾いていたり、床がやわらかく沈み込んでいたりすると、内部の振動が増幅されて低い運転音が大きく聞こえることがあります。まずは本体を軽く押してみて、がたつきがないかを確認してください。カーペットや畳の上に直接置いている場合は、硬めの板を一枚かませるだけで印象が変わることもあります。床の傷やへこみが気になる場合の対策は、床の保護と設置跡の対策でも整理しています。
2. 壁や家具との距離をとる
背面や側面が壁にぴったり接していると、振動が壁を伝わって別の部屋にまで届くことがあります。多くの機種では、放熱のために背面と壁の間にすき間を空けるよう案内されています。必要なすき間は機種によって異なるため、取扱説明書の指示を確認したうえで、可能な範囲で壁から離してみてください。
3. 音が出るタイミングを記録する
「ずっと鳴っている」のか「数分だけ鳴ってしばらく止まる」のかで、考えられる原因は変わります。断続的であれば冷却や再加熱にともなう通常の動作である可能性が高く、連続して大きな音が続く場合や、これまでと明らかに違う音がする場合は点検を依頼したほうが安心です。水が出にくいなど別の症状も同時に出ているときは、水が出ないときの原因と対処もあわせて確認してみてください。
4. 改善しなければサポート窓口に相談する
設置を見直しても音が変わらないとき、あるいは金属がこすれるような音やこれまでしなかった音がするときは、無理に自分で分解せずメーカーのサポート窓口へ相談してください。レンタル契約であれば、点検や部品交換の費用負担がどうなるかもあわせて確認しておくと安心です。連絡から対応までの流れは故障したときの修理・サポートの流れで解説しています。
なお、長く使ううちに動作音が変わってきた場合は、機器そのものの経年も関係します。交換や入れ替えの目安はウォーターサーバーの寿命と交換の目安を参考にしてみてください。
音の大きさの目安をデシベルで考える
「うるさい」と感じるかどうかは人によって差が大きいため、数字の目安を持っておくと判断しやすくなります。参考になるのが、環境省が定める「騒音に係る環境基準」です。専ら住居の用に供される地域(A類型)では、昼間は55デシベル以下、夜間は45デシベル以下が望ましい水準とされています。ここでいう夜間は、午後10時から翌日の午前6時までを指します。
ただしこれは屋外の環境騒音についての基準であり、家電1台の運転音を評価するためのものではありません。あくまで「どの程度の音量から静けさが損なわれると考えられているか」の物差しとして受け取ってください。
ウォーターサーバーの運転音は、メーカーが仕様として公表している場合と、公表していない場合があります。静かさを重視するのであれば、検討中の機種の公式サイトやカタログに運転音の記載があるかを確認し、記載がなければ問い合わせてみるのが確実です。当サイトでは各機種の運転音を独自に測定したデータを持っていないため、機種ごとの静かさを数値で比較することはしていません。
置き場所によって音の感じ方はどう変わる?
同じ機種でも、どの部屋のどこに置くかで体感はかなり変わります。子育て家庭で候補になりやすい場所ごとの傾向を整理します。
- リビングの壁ぎわ:テレビや会話などの生活音があるため、日中は気になりにくい場所です。ただし就寝後にリビングが静まると、低い運転音が目立つことがあります。
- キッチンの隅:冷蔵庫や換気扇の音と重なるため、運転音が紛れやすい傾向があります。調理や調乳の動線とも近く、実用面でも選ばれやすい場所です。
- 寝室の中:夜間の授乳には便利ですが、静かな時間帯に本体のすぐ近くで眠ることになるため、音に敏感な家庭では避けたほうが無難です。
- 廊下や玄関まわり:居室から音が離れる一方で、冬は室温が下がりやすく、夜中に取りに行く動線が長くなる点は考慮が必要です。
間取りごとの候補の選び方はウォーターサーバーの置き場所・設置場所の決め方で詳しくまとめています。あわせて、地震時の転倒防止の観点からも、置ける場所は限られてくるはずです。
賃貸や集合住宅で、隣室や階下に響くことはある?
ウォーターサーバーの運転音は、洗濯機や掃除機のように床へ強い振動を与えるものではありません。そのため、通常の使用で階下から苦情になるほど響くことは考えにくいといえます。ただし、フローリングに直置きしていて本体がわずかに揺れている場合や、壁と密着している場合は、振動が構造を伝わって別の住戸に届く可能性はゼロではありません。
気になる場合は、本体の下に防振マットや厚手のマットを敷き、壁から数センチ離すだけでも伝わり方は変わります。賃貸で設置そのものに不安がある方は、賃貸住宅にウォーターサーバーを置くときの注意点もあわせてご覧ください。
また、停電や災害でサーバーが停止したあとに再稼働すると、通常より長く冷却音が続くことがあります。復帰時の挙動については停電時にウォーターサーバーは使える?で触れています。
まとめ
音の不安は、実際に置いてみるまで判断しづらい部分でもあります。だからこそ、設置場所の候補をあらかじめ複数考えておくと、届いてから「思ったより気になる」と感じた場合にも柔軟に対応できます。
ウォーターサーバーの稼働音は冷蔵庫程度の生活音であることが多く、設置の工夫でさらに気になりにくくできます。赤ちゃんの眠りが心配な場合は、寝室から離しつつ夜のお世話動線を考えた場所選びがポイントです。
機種選びに迷ったら、実質コストで比較したランキングを参考にしてみてください。タイプごとの特徴は浄水型・水道直結タイプ、宅配水・天然水タイプのページで紹介しています。
よくある質問
ウォーターサーバーの音は冷蔵庫と比べてうるさいですか?
どちらも冷却のために機械が断続的に動くため、音の性質は近いといえます。ただし機種や設置状態によって差があり、一律にどちらが静かとは言い切れません。実際の音量が気になる場合は、検討している機種の運転音がカタログや公式サイトに記載されているかを確認してみてください。
夜だけ音が大きくなることはありますか?
サーバー自体の動作が夜間に強まるわけではありませんが、周囲の生活音が減るぶん、同じ音でも大きく聞こえます。夜間モードやエコモードを備えた機種であれば、就寝中の加熱を抑えることで気になりにくくなる場合があります。
モーター音がうるさいとき、自分で直せますか?
本体の水平を出す、壁から離す、下に硬い板を敷くといった設置面の調整は自分でできます。一方で、内部から異音がする場合の分解や部品交換は行わず、メーカーのサポート窓口へ相談してください。
浄水型と宅配水では、どちらが静かですか?
浄水型は水をくみ上げるポンプの動作音があり、宅配水はボトル内に空気が入るときの気泡音があります。音の出方が違うため、どちらが静かかは機種次第です。タイプごとの違いは浄水型と宅配水の違いで比較しています。
静かなサーバーを選ぶには、どこを見ればいいですか?
運転音の数値が公表されているか、夜間モードやエコモードがあるか、コンプレッサー式かペルチェ式かといった冷却方式が記載されているかを確認するとよいでしょう。ボトル交換の音が気になる方は、下置き(ボトム給水)と上置きの違いもあわせて検討材料になります。
参考
- 環境省「騒音に係る環境基準について」 https://www.env.go.jp/kijun/oto1-1.html

