ウォーターサーバーをどこに置くかは、使い勝手だけでなく安全性や電気代にも関わってきます。とくに小さなお子さんがいるご家庭では、動線の良さと安全の両立が悩みどころです。この記事では、置き場所を決める3つの基準、部屋別のメリットとデメリット、必要なスペースの測り方、子どものやけど対策、賃貸での注意点までを中立的にまとめました。契約前に置き場所をイメージしておくと、設置後の後悔を減らせます。
置き場所を決める3つの基準
置き場所は好みだけで決めず、次の3つを順番に確認すると失敗しにくくなります。
- 動線:一日のうちで水を使う回数が多い場所の近くか
- 電源:延長コードに頼らずコンセントが届くか
- 安全:子どもが本体の背面や温水口に不用意に触れない位置か
子育て家庭の場合、この3つのうち「安全」を最優先にしたうえで、動線と電源を調整していく順番がおすすめです。使いやすさを優先して手の届きやすい場所に置くと、いたずらややけどのリスクが上がってしまうためです。
設置前に確認したいチェックリスト
まず押さえたいのは、安全に安定して置けるかどうかです。サーバーは水が入ると重くなるため、ぐらつかない平らでしっかりした床や台に設置します。背面や側面には放熱スペースが必要で、壁にぴったりつけると熱がこもり、冷却効率が下がって電気代に影響することがあります。メーカーが指定する間隔(数センチ〜十数センチ程度)を空けましょう。また、直射日光が当たる場所や、コンロ・暖房器具のそばなど高温になる場所、湿気の多い場所は避けるのが基本です。
- 平らで安定した床・台に置く
- 背面・側面に放熱スペースを確保する
- 直射日光や熱源のそばを避ける
- 電源(コンセント)が近くにある
- 水の交換や補充がしやすい高さ・向き
必要なスペースの目安と測り方
必要な広さは機種によって大きく変わります。当サイトのランキングで紹介しているクリクラ putio のように幅18cm程度の卓上型もあれば、床置き型で30cm前後の幅を必要とするものもあります。まずは候補機種の公式サイトで、幅・奥行き・高さの3つを必ず確認しましょう。
そのうえで、本体サイズにプラスして次の余白を見ておくと、設置後に困りにくくなります。
- 背面と側面の放熱スペース:取扱説明書で間隔が指定されていることが多いため、購入前に確認します
- 前方の作業スペース:やかんや哺乳瓶、水筒を置いて注げる余裕
- 上部の空間:宅配水タイプでボトルを上部にセットする場合、持ち上げる高さが必要です
- メンテナンスの余裕:背面の掃除や、受け皿の取り外しができるか
採寸のときは、実際の設置予定場所にマスキングテープで四角を貼り、数日間そのまま生活してみる方法が分かりやすいです。通り道として不便を感じなければ、その場所は候補として有力といえます。
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| 置き場所 | 向いている点 | 注意したい点 |
|---|---|---|
| キッチン | 調理・調乳・食器洗いの動線に近い | 作業スペースを圧迫しやすい。コンロや炊飯器の蒸気を避ける必要がある |
| リビング・ダイニング | 家族全員が使いやすく、来客時も便利 | 子どもの遊び場に近くなりやすい。通り道をふさがない配置が必要 |
| 洗面所・脱衣所 | 省スペースで生活動線に組み込みやすい | 湿気がこもりやすく、洗濯機との同時使用で電源容量に注意 |
| 寝室 | 夜間の授乳や水分補給がしやすい | 稼働音が気になる場合がある。就寝中の転倒リスクを考える |
| 廊下・玄関 | 居室のスペースを使わずに済む | 寒暖差が大きく結露しやすい。避難経路をふさがないこと |
迷ったときは、まず「一日で一番多く水を使う場所」を書き出してみてください。粉ミルクを作る回数が多い時期ならキッチンや寝室、幼児期でお茶や麦茶を飲む回数が増えているならリビングが候補になります。夜間の授乳が続く時期は、稼働音が気になることもあるため、ウォーターサーバーの音はうるさい?もあわせて確認しておくと安心です。
キッチンは、料理や調乳に水をすぐ使えて動線が短いのが利点ですが、油はねや調理の熱には注意が必要です。リビングは家族が長く過ごす場所なので、水分補給がしやすく目も届きやすい一方、子どもが触れる機会も増えるため安全対策が欠かせません。寝室に置くと夜間の授乳や水分補給に便利ですが、動作音が気になる場合は静音性の高い機種を選ぶとよいでしょう。ご家庭の生活スタイルや、水を一番よく使う場所に合わせて選ぶのがおすすめです。
避けたほうがよい置き場所
- 直射日光が長時間当たる窓際(水の劣化や本体の負担につながることがあります)
- コンロ・ストーブ・オーブンなど熱源のすぐそば
- 湿気が極端にこもる場所や、水がかかる可能性のある場所
- 傾いた床、カラーボックスなど強度が十分でない台の上
- 本体の背面が、子どもの手の届く向きになる配置
子どもの安全を考えた配置
子育て家庭でとくに注意したいのが、やけどや転倒への対策です。温水が出るタイプは、子どもが誤って温水レバーを操作しないよう、チャイルドロック付きの機種を選ぶ、レバーが子どもの手の届きにくい位置にある機種を選ぶといった工夫が有効です。また、コードを引っぱって本体が倒れたり、つかまり立ちの際にサーバーに寄りかかったりしないよう、配線のとりまわしや転倒防止にも気を配りましょう。ハイハイやよちよち歩きの時期は、とくに目線を下げて危険がないか確認すると安心です。
東京都が実施した商品テスト(2013年3月発表)では、2〜5歳の幼児を対象にした調査で、3歳の子どもがチャイルドロックを解除できた機種が5機種中4機種あったと報告されています。また、背面の金網のすき間から100度以上になるヒーターに手が触れられる機種や、転倒防止用のワイヤーがない機種も確認されました。
同テストの消費者へのアドバイスでも、子どもが背面に接触できないように配置するなどの工夫が必要とされています。壁側に背面を向ける、家具で挟むように置く、といった配置が現実的な対策になります。あわせて、製品評価技術基盤機構(NITE)は、チャイルドロックを操作している様子を子どもに見せないよう呼びかけています。子どもは大人の操作をまねて解除方法を覚えてしまうためです。
やけど対策の詳細はチャイルドロックとやけど対策の記事で解説しています。
卓上型と床置き型の選び方
ウォーターサーバーには、テーブルや台の上に置く卓上型と、床に直接置く床置き型があります。卓上型は設置スペースを抑えやすく、水の交換位置が高くなるため子どもがいたずらしにくいという面もありますが、置く台の耐荷重を確認する必要があります。床置き型は安定感があり容量の大きい機種も選べますが、設置面積をとります。お部屋の広さや、ボトル交換のしやすさ、子どもの手の届きにくさなどを踏まえて選ぶとよいでしょう。
電源とお手入れのしやすさも確認
設置場所を決める際は、電源の位置とお手入れのしやすさもあわせて確認しましょう。延長コードやタコ足配線は発熱の原因になることがあるため、できるだけ単独のコンセントを使うのが安心です。また、背面の放熱部分のホコリを掃除したり、受け皿を外して洗ったりする作業がしやすいよう、周囲に少し余裕を持たせておくと、清潔に保ちやすくなります。ボトルを持ち上げて交換するタイプは、交換時に無理のない姿勢がとれるかも見ておくとよいでしょう。
賃貸住宅で気をつけたいこと
賃貸住宅にお住まいの場合は、床への加重や結露にも気を配りましょう。水の入ったサーバーは重量があるため、長期間同じ場所に置くと、やわらかい床材にへこみ跡が残ることがあります。心配な場合は、耐荷重のあるマットやトレーを敷いておくと安心です。また、壁際に密着させると結露やカビの原因になることがあるため、少し離して設置し、ときどき床や壁の状態を確認するとよいでしょう。退去時のことも考えて、跡が残りにくい置き方を意識しておくと後々のトラブルを防げます。
- 重量による床のへこみ・跡に注意する
- 必要に応じてマットやトレーを敷く
- 壁から少し離して結露・カビを防ぐ
- コンセントやアース(必要な場合)の位置を事前に確認する
置き場所の制約から機種を選ぶという考え方
スペースが限られている場合は、置き場所に合わせて機種を選び直すほうが早いこともあります。参考として、当サイトのランキング上位から、置き場所の観点で特徴のある3機種を挙げます。
| 機種 | タイプ | 置き場所の相性 | 実質月額 |
|---|---|---|---|
| クリクラ putio | 浄水型・卓上 | 幅18cmの卓上型。キッチンの空きスペースに置きやすい | 3,140円〜 |
| エブリィフレシャス | 浄水型・定額 | ボトル交換がなく上部の空間を確保しなくてよい | 3,300円 |
| ハミングウォーター | 浄水型・定額 | 大容量タンクで補充の手間が少なく、動線を選びにくい | 3,300円 |
※実質月額は当サイトのランキングページ掲載値です。最新の料金や仕様は各公式サイトでご確認ください。浄水型と宅配水のどちらが向いているかは、浄水型・水道直結カテゴリと宅配水・天然水カテゴリで比較できます。
祖父母と同居する二世帯住宅では、台数の考え方も変わってきます。二世帯住宅のウォーターサーバー|1台共用か2台設置かの決め方で整理しています。
まとめ
ウォーターサーバーの置き場所は、動線・電源・安全の3つで考えると整理しやすくなります。子育て家庭では、背面や温水口に子どもが触れにくい配置を優先し、そのうえで使いやすい部屋を選ぶ流れがおすすめです。
設置そのものの基本は、安定した平らな場所に置くこと、背面と側面に放熱スペースを確保すること、熱源や直射日光を避けることの3点です。そのうえで、卓上型か床置き型か、賃貸なら床や壁への影響はどうかを踏まえて選ぶと、安全で快適に使えます。スペースが足りない場合は、卓上型やボトル交換のない浄水型に候補を広げてみてください。
設置後も、季節や子どもの成長に合わせて置き場所を見直すと、より安全で使いやすい環境を保てます。実質コストを含めた総合的な比較はウォーターサーバー比較ランキングにまとめています。タイプ別に見たい方は浄水型・水道直結タイプと宅配水・天然水タイプもあわせてご覧ください。
よくある質問
ウォーターサーバーは寝室に置いても大丈夫ですか?
夜間の授乳や水分補給には便利な場所です。ただし機種によっては冷却時の稼働音が気になることがあるため、静音性を確認しておくと安心です。就寝中に子どもがぶつからない位置か、コードが寝床にかからないかもあわせて確認してください。
壁にぴったりつけて置いてもいいですか?
おすすめしません。背面や側面には放熱スペースが必要で、密着させると熱がこもって冷却効率が下がることがあります。メーカーが指定する間隔(数センチ〜十数センチ程度)を空けてください。賃貸では結露やカビの原因にもなります。
置き場所が狭い場合はどうすればいいですか?
置き場所に合わせて機種を選び直すほうが早いこともあります。幅18cm程度の卓上型や、ボトル交換がなく上部の空間を必要としない浄水型が候補になります。まずは設置予定場所の幅・奥行き・高さを測り、候補機種の公式サイトのサイズと照らし合わせてみてください。
参考
- 東京くらしWEB「ウォーターサーバーの安全性」 https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.lg.jp/anzen/test/waterserver_press.html
- 製品評価技術基盤機構(NITE)「ウォーターサーバー 1.乳幼児のやけどに注意!チャイルドロックの解除」 https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/1161.html

